この企画展は写真撮影がダメで残念なのですが、ちっちゃなドーム型のプラネタリウムのブースがあり、そこでスターナビゲーションが解説されてました。航海の前準備としていつの時期のどんな時間にどの星が見えるかを把握する必要があります。実際の航海の一例が紹介されてました。出発は夕暮れ。島の人々に大きな焚き火をしてもらい、船尾の方角にその炎を確認しながら方向を確認する。赤道付近では水平線近くに北極星があり、その反対の見えない位置が天の南極ですね。北西の方向に進む場合に目印にする星、星座が紹介されたのですが、星は沈むので次々に目印を変えるようですね。反対の星も利用して方角を見極めるようで、曇っているときなんかは直角の方角の星を参照にするみたい。夜が明けると、波の形や方向から方角を割り出すようです。目的地が近づいているか確認するには、海の色の変化を見る(サンゴ礁等陸地に近づくと色が変わる)、鳥が飛んでないか探す、雲の留まっている地点を探す、波の形の変化等で判断するようです。万が一遭難した場合、ひたすら西に向かったそうです(フィリピン群島がありどこかの島に漂着できる可能性が高い)。まあ、実際にはもっと多くの事象で判断して航海するのでしょうが、そのような航海術が太古から伝わっていたことには驚きです。ちなみにサタワル島では、星の詩として伝承されているようですね。