
アルコール依存症で入院した場合、どのような治療、どれくらいの期間がかかるかって知っている人はほとんどいないと思います。大体、入院される方は連続飲酒状態で、食べたものは全て吐くことが続いたり、ひどい下痢になったり、それでもお酒が止められない状態です。当然、食事は喉を通らない、体力が無く立つこともできない、もう、自分でも訳が分からないような感じです。なので最初の3〜4日は解毒治療となります。ナースステーション横の観察室や保護室と言われる部屋で、点滴と薬を使い、安静ですね。アルコールが抜けだすと出てくる離脱症状を抑えて、身体的な依存から抜け出すための処置です。離脱症状の中でも振戦せん妄という状態がヤバいらしく、幻覚見たり、暴れたりするようで、きつい状態にると1割くらいは亡くなるそうです。で、状態が落ち着くと5日目くらいから一般の病室に移り、リハビリテーションプログラムを受けるようになります。アルコール依存の知識を得るための勉強ですね。午前は基本的に自由で、一般病室に移るあたりから外出も可能になります。3週間過ぎたあたりで担当医や看護師、家族等と面談し、今後の方針を決めます。それ以降は院外の断酒会やそれに伴う外泊が可能となります。そこから退院までの3ヶ月は徐々に外泊等を増やし元の生活に戻れるようにしていきます。ちなみに身体的な依存は最初の4日ほどで大体脱しますが、精神的な依存は続き、飲酒欲求は消えません。ってことは飲んでしまう可能性もありますよね。外泊や外出中に飲酒してしまった場合は、観察室に逆戻り(3日ほど)で外泊はしばらく禁止、場合によっては退院時期が伸びたりするようですね。とりあえず、私は半分ほど過ぎたので、再飲酒しないように心がけたいところです。
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