少し前に雑誌で郷隼人さんという歌人を知った。朝日新聞の短歌のコーナーに投稿されてるようで、鹿児島出身らしく、現在はアメリカに所在。
独活三葉山葵筍紫蘇茗荷
(うどみつばわさびたけのこしそみょうが)
想いつつ食む 獄食スパゲッテイ
この歌が示すように、カリフォルニアの刑務所に服役中とのこと。殺人で終身刑、20数年間の服役中。この歌人を知った翌日、新聞にロス疑惑三浦氏サイパンで逮捕のニュース。獄中で短歌を作る20数年間と殺人では無罪となり保険金や慰謝料を手に入れながら万引きしたり財産がないからと公選弁護人を要求したりの20数年間、どちらの方が良いだろうかとふと考えてしまった。
加害者の己れ以上に 何倍も 苦渋味わう双方の家族
一瞬に人を殺めし罪の手と うた詠むペンを持つ手は同じ
少なくとも三浦氏に共感できる部分はないが、郷隼人氏の歌に胸を打たれることは確かなようだ。
コメントを残す