浅き夢の世界へ

しあわせの葉

16日 午後練習 野外走9キロ

 ふと、走れなくなった頃のことを思い出しました。5〜6年前、職場の異動でスポーツ関係の団体へ出向、ここで理想と現実のギャップを思い知りました。残業しても休日出勤しても仕事が追いつかないんです。最悪な役員もいて、疲れ果ててました。しかし、何とか与論マラソンだけは走りました。練習出来てなかったのですが、3時間を切るベストタイム。それまでの貯金で走ったようなものですね。で、旅館からお土産に『しあわせの葉』ってのをもらいました。セイロンベンケイって言って葉っぱから芽がでて育つんです。結構簡単に育ちました。もしかして幸せになれるかなって・・・。で4月、出向期間は3年のはずですが、1年で異動。しかも、移動先は密接に関係のある部署で係長含めて3人の係員が全員交代。また、残業の日々。この年、父が亡くなりました。何年も前から末期の肝硬変及びすい臓ガンで、最後まで禁酒しませんでした。最後の方は家族全員が疲れ果ててしまいました。四十九日も過ぎ、当時の彼女に結婚して欲しいと伝えたところ、OKの返事。が、3日後フラれました。さすがに荒れましたね。アルコール量もすごく増えた。この頃から走ろうとするとめまいやら吐き気やらで走れなくなりました。時間と共に傷は癒えるもので、かなり立ち直った冬のある日、ぽかぽか陽気だったのでしあわせの葉を外に出してました。南の植物なので暖かい方がいいだろうって思ったのですが、仕事後、中に入れるのを忘れてしまい、朝気付いた時には手遅れでした。
 しあわせってなんだろう。育てている時には、無意識に世話をしていた。しかし、枯れていく様子を見ていると悲しみが止まらない。確かに不幸なことは多くありましたが、きっとこのしあわせの葉を育てている、そんな何気ない日常がしあわせだったんだ。そう思えるようになって幸せや不幸の概念が自分の中で変化しましたね。
 本格的に練習を再開してから、7月でようやく1年です。この時期にこんなこと思い出すのは、自分の中できっちりと整理がついたということだと思います。今は何気なく走っているときが『しあわせ』かな。また、明日から頑張ろうっと。

2件のコメント

  1. shiho

    「彼女」あたりは予想していましたが、仕事やいろいろ大変な時と重なってしまったんですね。それでも走り出したのは素晴らしいです。私はなんだろう?両親が離婚してから走り出してるかな。マラソンの師匠に「とりあえず10k走ってみたらいいよ♪」って言われて挑戦したのがきっかけです。気が付いたら、周りの友達も走り出したりして(笑)2度目のフルマラソンの後には知り合ったばかりの女の子たちと与論で走って、アニキ(←もう勝手に呼んでますけど・・・。)とお知りあいになれました。まさか「Mother leaf」→「しあわせの葉」とつながっていくとも思っていなかったですし。んー。人生って素晴らしい!!いろんなことがどこかでつながってるんですよね。どんなに辛くても文章に書けたってことは、その経験が自分の糧となったってことだと思います。痛みに強くなった(乗り越えた)人は、その分やさしくなれるし愛することもできるんですよね〜!これはなんとしても、私のMother leafを増やしてプレゼントいたします!!覚悟しておいてくださいね☆そうとう強くたくましいかと思われますので・・・!(笑)

  2. 涙・走々

    まあ、さらに不幸は続き2〜3年前には飲み屋でトラブルに巻き込まれて、民事訴訟となり、それを知った議員から、市議会で職員の懲戒処分についてなんて言う質問されたりしましたね。もう、この頃には、なんだかいい意味で笑えました。う〜ん、私の人生、デンジャラス。Mother leafは私の分まで頑張って育ててあげてくださいね。

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